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ようこそ彦根へ(8)「探してみよう!! 彦根城の転用材(二)」

彦根城天守(春2小サイズ).jpg

(4)天守
 大津城からの移築と、文書に記してあります。それでは、どれほどの部材が再使用された(現在も残っている)ものでしょうか?

(ア)附け櫓の天井は、曲がりくねった材木で小屋組みされた建物です。当時を考えれば、これほど曲がった材木を使用しなくても、太くて大きな材木がいくらでも入手できたろうにと、思われます。
私がガイドした、ある棟梁(大工の頭)の方のご感想は、「この小屋組みは、当時の大工さんの趣味で築城されたのではないか?」「太い材料と細い材料の接合、曲がった材料等の組み合わせは、時間を多くかけて考えた趣味以外のこととは思えない。」とのことでした。
ともあれ、ここにも細い材木の「枘(ほぞ)穴」があり、中央部で見つけ易いです。

(イ)1階の武者走り(附け櫓から階段を登って左側へ)、武者溜りの手前天井に大きな梁があります。この梁にも、斜めに切られた大きな枘穴を見つけることができます。この枘穴の反窓側80cm位の所に、小さく底の浅い枘穴が加工されています。同じ間隔で2ヶ所あります。
栃木から来られた大工さんが「この材木はここに使用される以前は、この梁の下に壁がありましたね」とのことで、転用材に間違いありません。

(ウ)1階武者溜りには、多くの転用材を見つけることができます。学生さん達を連れて、転用材探しをする機会がありました。すると、この場所の明るさもあって、学生さん達は大いに張り切り、ガイドが知らない所も探し出しました。この場所では、転用材が大いに勉強できます。ぜひ一度、試してください。
 ちなみに転用材のある場所は、
①.2階から階段を下りて、1階直ぐの真上の大きな梁には、枘穴を埋めています。また、枘穴の下には数字があります。(何のための数字でしょうか?)
②.大きな梁の奥と左側にも、さらに梁の上と柱などにも多くあります。また、窓側の柱も、枘穴のある材木です。

(エ)その他転用材のある場所
①.1階階段を上る前の、ロープが張っていない部屋の天井に大きな枘穴があります。
②.2階展示品のある部屋の奥中央天井の梁には、枘穴がある材木があります。
③.その他、武者走りの所の小梁にも、枘穴を埋めた材木を多く見かけます。ぜひ、探してください。

P3280044(天守梁).jpg

前回と今回は、「材木」の転用材についてご紹介しましたが、次回からは、「鬼瓦」と「石」についてご紹介いたします。